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  • 執筆者の写真うるおいの森

ーななの風葬

その後1ヶ月経ちました。

ななの睡る森に入りました。

何度か雨がありました。

私にとっても初めての風葬でしたから、どんな経過をたどっているか気になっていました。先日高田さんから、ちょっと動物が掘った形跡があったから、すぐに元のように被せておいたよと連絡がありました。風葬2週間後の様子はほとんど変わらずでしたが、この連絡のあとすぐに見に行き、ひと月後の様子を観察しました。


ふんわりと被せたななのお墓は一段沈んでよりなじんでいるように見えます。椋の木の葉や枝の微生物。雨とともにお墓に滴り、豊かに潤わせているようにみえます。しっとりとして周りの落ち葉も吹き飛ばない良い状態に見えました。



しかし翌日、また同じ場所であろうところの枝葉がかき分けられていました。ななの体より椋の木の根元近くです。高田さん曰く、これは大地の詰まりや環境の滞りを感じる彼らが教えてくれているかもしれない。そのまま観察してはどうか。と。

…そう、もし遺体が目的ならとっくに荒らされているはず。

動物の鼻先でかき分けたような穴。



ふんわりとしているときも、周りの景色に溶け込むようでした。




彼らからのサインだとしたらこの穴も風景の一部、いやな感じがしない。

ちゃんと大地に受け入れられているだろうか?

応えは自然がこうして出してくれるのでしょう。便利な生活の中で土から離れた暮らしをしてきたので、これから経験と観察を積み重ねていくのみです。


一朝一夕には養いうるものではないけれど、その地を読みとるちからを身に付けたい。

今日もこれから見てきます。




191206_気になるポット苗
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