このたび、お花の仕事、リース教室を4月のレッスンを最後に私自身が卒業することにいたしました。将来的に形を変えて何ができるかどうか、それは自然と導かれると思っています。
大変な傷み方をしている自然環境をこのまま見なかったことにできなくて、半年間自宅でのレッスンを閉じて模索するも限りがありました。
花の世界もどんな世界も、他国の顔の見えない人々の労働力があって成り立っています。
はじめは何も分からず、好きな花材、すてきな花材を集めることに夢中でした。
次第にこれらがどんなふうにどんな所で生産されているのか、また遠い国の生産者さんを支援する仲間の存在、買い支える意味、同時に歪みもあることがわかってきます。どんな業界も同じ課題を抱えながら、希望を見出さなくてはならないところに来ているのです。
いま社会を騒がせていること、過去の経済のつまずき、3.11以降のエネルギーのあり方や生き方…私たちはそれぞれが考え行動をする機会を与えられています。
便利さや効率を追い求めることは物質的な進化となりましたが、もうこれ以上は感性の退化になりそうです。自分が何のために生まれてきたのか忘れてしまう前に手放すことで、人間としての心ある進化ができるかもしれない、そう感じ始めました。
みなさんとたくさんのリースを作りました。
もやもやを抱えて席に座っても、目の前の花材と対話しながら心が和らぎましたね。
レッスンをたのしみに、お仕事を頑張って調整してくれましたね。
好きなことが同じだと共通点も多く話もつきませんでしたね。
大切な誰かのために、お祝いに、お悔やみにと、心を込めて作りましたね。
枝葉の分かれ方を観察し、花が散り、葉が乾き、どんな変化と表情をみせてくれるか、見守る余裕がもてましたね。
思い出すのは生徒さんの真剣な横顔ばかりです。
花を愛でる純粋な思いは太古からみな共通。
出会えたみなさんのおかげで、お花の作法の心構えは、慈しみに溢れたものであり、素朴であること、と気づき学びました。深く深く感謝がとまりません。
長い間、通ってくださったみなさん、またつい最近出会えた方々、ありがとうございました。
私の描く平和な世界は、
やはり変わらず丸い循環の環(わ)。
みなさんもどんなときも、胸に草花の環がある状態をキープしてくださいね。
●いままで関わってくださった方々に個々にご連絡かないません。このような形でのお知らせとなりますがどうぞお許しください。
●4月のレッスン日はただいま調整中です。
追ってHPやSNSを通じてお知らせいたします。
うるおいの森 来島由美
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