こんなに愛らしい花を咲かせ、
こんなに荒ぶるしぶきをあげ、
こんなに激しく岩をもくだく。
雨音で声が聴きづらくても、野ばらの香りは甘く濃く届く。
カラマツの森から澄んだ風が吹き、
谷がまだ生きているこの山々をどうしたら守れるでしょうか。
激しい雨のなか、水の不思議にであいました。
つやのある水と澱んだ水を感じとる旅でした。
家に帰ってから、どう消化したらいいだろう…と戸惑っています。
希望となって目に焼き付いたのは吉野の花見塚。
桜だけにしてしまったがゆえに荒廃した山を、再び人の手で再生し続けている現場。今回最も見たかった現場のひとつ。人が自然の理に沿ってできる証を感じとれた。
ここでは書ききれないほどのおみやげを授かりました。
行く先々で温かく迎え入れてくださり心から感謝です。
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