先日、冷たいコンクリートの道路に鳥が。
近寄るともう息耐えていたことがわかりました。
すぐに抱えて助手席にのせました。まだ温もりが感じられて、体も柔らかい…

綺麗なグレーの羽と、夕焼けいろの頰をみてすぐにひよどりとわかります。
余ったみかんを木の枝に刺して、訪れるのを眺めてはこの冬も可愛らしい姿にずいぶん和ませてもらいました。
せいいっぱい生きた分だけの重さを感じながら、この体に合う木の根元のふっくらした場所を選びました。土の上にそっと寝かせる。

きっと様々な微生物が菌糸を伝ってひよどりの亡き骸をよきに導いてくれるでしょう。
私は人間の土葬や風葬がすぐにいまの時代に受け入れられると思っていません。 この一年間、ふたつの仕事を並行しながらの死生観の学びは今も続いています。
わかったことは大地を豊かにしてあげないと土には還れないということ。
だから苗木を植える。 いきなり大きな木を植えるのではなく。

苗木が成長する過程で、私たちが想像する以上の究極の優しい働きで土を豊かにしてくれます。やすらかに次のいのちに移ってゆくのが自然理。
落ち葉と炭のぬくもりに包まれたひよどり。 ねこちゃんにも荒されず。




木の根元なので、枝葉が優しいフィルターとなり雨の衝撃をやわらげていました。
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